悲しい時には一緒に泣いて・・


    嬉しい時には一緒に・・心から笑い合って・・。
  
       
      そんなのって・・なんだか幸せ・・。




         【大好きだよ?】









「・・ねぇ・・カカシ・・ごめんね・・?」







あふれてくる涙を手で拭いながら謝る私に
カカシが苦笑しながらいつもの口調で言った。




「・・なんでが謝るの・・?」





は悪くないのに・・っと続けるカカシに、
ふるふると首を振って私はカカシを見上げた。






「ううん・・私が・・行こう?って言わなかったら・・
 ・・あんなコトにはならなかったもん・・・。」


「・・・・。」




・・もともと古通りへ来ることを決めたのは私だった・・。
こういうことになるって・・カカシは分かっていたんだ・・・。

・・だから・・あの時・・・。






「・・カカシの気持ち・・ちゃんと聞いてあげれば・・よかったね・・。」



私が・・・カカシの気持ちに気付いてあげられなかったから・・。





何も出来ない自分が悔しくて・・・

 相手の気持ちに気付いてあげられなかった自分が悔しくて・・・。



止めようとしているはずの涙があふれてくる・・。







「・・・私っ・・何も出来なくて・・・
  ・・ごめんっ・・・ごめんねっ・・カカシ・・。」














「・・・そんなことなーいよ・・・?」






・・優しい声と共に、そっと頭に置かれる・・大きな手・・。






・・思わず顔を上げると、そこにはカカシの幸せそうな笑顔があった。





は、何も出来ないなんてことなーいよ。」




「・・カカシ・・。」













「・・さっき、オレの手をギュって握ってくれたよね・・・?
  ・・オレ・・すっごい嬉しかった。」



の髪をそっとなでながら・・優しい眼差しを向けて・・
カカシはそのまま続けた・・。









「・・そういうこと。・・そういうことなんだよ・・。
  ただ・・そばにいてくれるだけでいいんだ。

  ・・が・・そばにいてくれれば、オレは幸せだよ・・?」







「・・っ・・・。」











本当は・・自分の方がずっと、泣きたいはずなのに・・・

・・この人は・・とても強いから・・・。




・・そして、とても優しいから・・・。

アナタのかわりに泣く、泣き虫な私を・・

こうやっていつも優しく慰めてくれる・・。















「・・ほ〜らほらー。 もう泣かなーいの。
 父さんにオレが怒られちゃうじゃない。」




「・・え・・?」


「オレの父さんはさ・・
 女の子には特に優しくしなさいっていつも言ってたからねー。
 
 だから、が泣いてたらオレ・・怒られるデショ?」



父さん怖いんだからね。っと自分の袖での涙を拭うカカシ・・。










「あははっ!・・なっ・・なにそれ!」


予想外なカカシの言葉がおかしくて・・・が笑い出す。

・・そんなを見て、カカシもにっこりと笑った。

























「さっきの髪飾り・・見せてくれる?」

「あっ・・うん!」

何を思ったか、髪飾りを見せて。っと言うカカシに
は先ほど買った包みを見せた。


「・・開けてもいい・・・?」

「うん。 いいけど・・。」


綺麗な和紙の包みを破れないように丁寧に開くと
中には紫色をした花の髪飾りがあった。



「・・うん!やっぱりこの色が一番似合いそうだね?
 
 ・・・・ちょっと目閉じて・・・?」


「うっ・・うん。」



言われるがままに目を閉じたの髪に髪飾りを付けると

カカシは、そのままそっと・・の額に唇を落とした。







「・・カッ・・カカシッ・・////」



ビックリして目を開ければそこにはカカシの満面の笑み・・。




「うーんv よく似合ってる。
  ホントにかーわいいねーvv 。」







「・・それは・・反則だよ・・////」







「んー? な〜んか言ったー?vv」



「あーっ!もう知らないっ!!!」



相変わらずなカカシの表情に恥ずかしくなったのか、少し足早に歩く・・。


そんなを見て笑いをこらえるカカシ・・。


ーvv まってよー。」

「またなーーいっっ!!!」







やはり恥ずかしかったのだろう・・
どんどん先へ行ってしまうの背に・・カカシはそっと呟いて苦笑した。






「・・ありがとね・・・・・。
   
  ・・・大好きだよ・・・?」

 

                 

 





 












 あなたが大好き。  


 


  どんな時でもそばにいて・・


   


      どんな時でも、守るから。




                        END






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●あとがき●

やっとこさ後編アップです!vv

今回は・・前編よりもイチャイチャパラダイス的な感じを

多めにしてみたつもりですが・・・

皆様、楽しんでいただけたでしょうか・・?

・・あっ!・・そこのお方・・文章まとまってないとかツッコまないよーに;;



まぁ・・今回は続きをアップできただけでもよしとしますかv(オイオイオイ;

失礼いたしますvv(マテ。