・・んな顔すんなよ。



 安心しな。





俺がお前のすべてを――。







          【海賊】








「・・なあ、景時。」



「・・・・ん・・?」





暖かい光が差し込む濡れ縁。

ひなたぼっことやらをしてたお前の隣を陣取って、
綺麗に整えられた庭を眺める・・。




「・・お前は・・海賊ってさ?
・・・・どう思う・・?」



「・・へっ?なっ、なんで・・?」




それはとても予想外な質問だったようで。

目の前の男は大きく見開いた瞳を
ぱちぱちと瞬かせて、俺を見た。





「・・・・・・。」




いつまでも驚いたような瞳で
じっと見つめてくる男にじれったくなり、

いいから答えろ。という目でチラリと彼を見れば
慌てたようにそいつが口を開く・・。



「・・えっ、ええと・・。
・・男らしくて、船の扱いにも長けてて、
すごくカッコイイと思うよ!」


「・・ふーん・・。」



一生懸命に言うそいつを見、
思わずクスリ、と笑みが零れる・・。




「・・ほっ、ほんとだよ?
嘘は言ってないからね?」



「・・は?
・・わかってるよ。」


「・・そっ、そっか・・。」



笑っている俺を見て、信じてもらえていない、
とでも思ったのだろうか?

俺の答えを聞き、安心したようにため息を零す彼に
またも笑いが込み上げてくる。



「・・ま、そう思ってくれてるなら・・嬉しいかな。」



「ヒノエくんは海賊だもんね!
そっか・・、カッコイイなぁ〜!」




にこにこと朗らかに笑うそいつを横目で見つつ、



俺はゆらゆらと戯れに足を揺らす・・。










「なあ、景時・・。」




「・・・・ん〜?」



穏やかな瞳でこちらを見る彼。

その気配だけを横に感じながら、
俺は視線を庭へと向けた・・。




「・・海賊に
盗めないものなんか・・何もないんだぜ?」



「・・・・え・・?」




またもぱちぱちと瞬きを繰り返す彼に
構わず、俺は続ける・・。






「いつか・・お前を攫ってやるよ・・。」



「・・・・・?!」






驚いてこちらを見る彼へ、
ふっ・・、と不敵な笑みを向け。







「・・盗んでやる・・。
心も・・身体も・・全部“アイツ”からな・・。」







「・・あ・・、あいつ・・って・・?」



おずおずとそう尋ねてくる、
少しの不安と真剣さを帯びた翡翠の瞳・・。






「・・・・さあな・・。」



俺はそれに曖昧な返事をして
静かに立ち上がった。






「・・まあ、待ってなよ?
この俺に盗めないものなんかないからな。
いつか必ずお前を・・攫ってやるぜ・・。」




「・・・・・。」


無言のまま俺を見つめるそいつに
ひらひらと手を振ってゆっくりと歩き出す・・。











「・・・・ヒノエくん・・。」










後ろから聞こえた、泣きそうで・・




・・でも、幸せそうな呟き・・。







「・・・・ふふ・・っ・・。」



不意に立ち止まり、
眩し過ぎる太陽を仰げば・・、

自然にクスクスと笑みが零れて・・。






「・・待ってなよ・・。」







俺がお前を攫ってやる。






お前のすべてを盗んでやる。







お前を闇から引きずり出して、





心の底から思いきり笑わせてやる。









そして・・言わせて見せるよ?


俺はこの世で1番の海賊だ、って。










そんな俺のことが大好きになったんだ・・、





・・・・・・ってね。


                         


                         

                                    〜fin〜








*************************



・・・・はい;;   すみませんッ!!m(_ _;)m【いきなり!?;】



・・管理人はヒノ景が結構好きです。(ぁ;

あと、青龍×地白虎とか天白虎×地白虎とか朱雀×地白k(略)

・・・・・まぁ、とにかく景時さん総受けですね!!vv 大好物です、ハイvv(//∀//)【訊いてナイヨ;】


ちなみにこれも携帯でポチポチ作ってたもの・・;;

短いし、駄文だし、文の切れ目とかおかしいですよね〜;;(^_^;)

・・・・あはははは・・・。(-∀-;)



・・・・・・・・・・・・すみません・・・olz(あーあ;)