【困らせてみる】








「ん…っ」




「……おっ!」



1番、いい反応だ。




思って、ピクリと身を震わせたアイツのその顔に


ついつい…口許を緩ませちまう俺。



それって、かなりヤバイよな?






「ま、将臣くん…っ!また君なの!!?」


「あー…わりぃわりぃ…。
だってお前があんまりいい反応してくれるもんだからさ。」


「もう…!こんな変な悪戯しないでっていつも言ってるでしょー?」


「へーへー…」



俺に息を吹き掛けられた方の耳を押さえて
必死に抗議してくる顔は、気のせいか少し赤らんでて…



正直、ホント可愛い。



故に…また、あんな顔をさせてみたくなる。




とことんまで、困らせて


俺の手で…コイツを躍らせて。




そして……











「…将臣くん?」



「おぅ……何でもねぇよ。」



黙り込んだ俺を心配してか、少し眉寄せた翡翠の双眸がこちらを見遣る。




適当に応えて、立ち上がりながら、ガシガシと

少し乱暴なくらいにその髪を乱してやれば


セットが崩れるからと慌てて頭に手を伸ばす相手に

またついつい俺の隠れた悪戯心が刺激される。







そう…最初は軽い悪戯のつもりだった。




何に対しても大袈裟な反応見せるコイツは俺のいい玩具だった筈なのに。



いつからかそれにとても厄介な感情が混ざるようになっちまってた。









「あー…や、マジでこれはヤベーよな…?俺。」




戯れに腹をくすぐったり




首筋に噛み付いてみたり




どさくさに紛れて正座してるアイツの膝の上に寝転んでみたり




今日みたいに耳へ息を吹きかけてみたり。









どの反応も、なんつーか…凄く…





そそられんだよな……








「…やべーな…思い出したらなんか、ちょっと…」




変な…気分に……










「…将臣くーん?」



「なっ?……おわっ!?」





後ろから名を呼ばれて振り返ろうとすれば、瞬間



耳にかかる、甘くて熱い…その…吐息








「…あはは、びっくりした?
将臣くんには、いつもやられてばっかりだから…
たまには仕返し、しとかなきゃね〜!」


「…お、ま……」




不意打ち…だろ?






気配がないと思って油断したとか、

さっきの呟き聞こえてたかもとか、

わざわざ俺の部屋へ来てまで仕返しがしたかったのかとか。




いろいろ言いたい事はあるが、とりあえず……





「…反則だぜ、景時。」




「あはは、ごめんごめん!でも、そんなに驚いたんだー?」


「…おぅ。よって、罰金な?」



「な…罰金て――…っ??!」




してやったりなその笑顔が



驚きに変わったその刹那



甘く柔らかなその唇を、自分のそれで…深く深く、塞ぎ込んでやる。







「……好きだぜ?景時…」




「……っ」







低い囁きに身を震わせる


その表情は



言うまでもなく……




世界で1番、イイ表情…だよな。








                              -了-







                       お題配布元:「恋したくなるお題」様
                       http://members2.jcom.home.ne.jp/seiku-hinata/

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まさお かける かげとき 書いてしまいましたよ。ははは。←

将臣くんは、景時さんについつい、ちょっかいかけて悪戯とかしてればいいよ!

セクハラ大好きな将臣くんに、景時さんは、可愛くあわあわしてたらいいよ!

・・・・・やっべ、やっぱり景時受けは最高過ぎてやめられない・・・ハァハァ(*´д`*)←←

あ・・・・・・今回もまた、例外なく小話&駄文にて、すみませ・・・il||li _| ̄|○ il||l